労使相互信頼
労使の関係とはいっても、人と人との関係が基本であり、そこがスター トです。
労使が同一のテーブルにつき同一の事実認識のもとで一つの事柄を協議できるということが重要です。労使という関係ですから、意見を同じくするときもあれば、意見を異にすることもあります。
お互いが立場の違いを自覚し、相手の立場に立つ冷静さを持ち、そして徹底した話し合いで合意点を見出していくという姿勢が問題解決には不可欠です。
こうした関係は、互いが相手を信頼し、労使それぞれが果たすべき使命をしっかりと果たすことによって生まれ、確認されるものであり、今後とも労使各レベルで、より充実したものにしていく必要があります。
車の両輪
「働く者の生活安定が産業・企業の発展に不可欠であり、同時に産業・ 企業の発展なくして働く者の生活安定はありえない」ことを私たちは体験し、まさに車の両輪にたとえられる関係にあることを確認してきました。
車の両輪ですから双方はバランスのとれたものでなければなりません。しっかり働き、その成果に見合った生活の向上を労使でつくりだしていくことが重要です。
もちろん、個々の交渉の中では、労使は立場が異なり双方の主張がかみあわないこともありますが、目指すべき方向性は同じでなければなりません。
また、企業発展のための協力も限度や無理が生じるものであってはならず、そこに組合役員としての果たすべき機能があります。
長期安定的向上
私たちは、これまで長年にわたって、働く者の生活向上と企業の発展は車の両輪の関係であるという基本理念のもとに、企業発展を通じて労働条件の長期にわたる安定的な維持・向上を目指した諸活動を進めてきました。
今後ともこの長期安定的向上の基本的な考え方に立って、取り巻く環境の変化や経済・社会の変化を見通しながら、様々な活動を展開していかなければならないと考えます。